敵いたい恋なんてないだろ

それは叶えたい恋なんかじゃなかった
これは奏でたい恋気紛れで重い

代わる代わる流行る迷走
瞬く間もなく守銭奴
月一訪れる正常さを見切りつけ手招く

使命感に燃える劣等感
たちまち見える差程度
今じゃどうでもいいあっそう
言えば端からの押し売りだ

一度も口に出しちゃいないし
ささやかな笑み浮かべ陰へ
どうすんだ？何か知らないけれど
俺を知ってるふうを装われ

何であれ本音だけど遠回し
いつもどおり気付けない
複雑怪奇にするのも嘘を防ぐ為

垂れ流すは俺の性能
壊れ易さ誇る形状
見え隠れさせない低脳さが売りのままで歩くけど

見当たらない似てる人形
まさかとはしゃぎつつ雑踏恐る恐る下がる
形相土に覆われて見えないな

もしここに一粒でもあると
風に乗って飛んできたと思い
それらを踏みつけてた事あぁ
嬉しい？悲しい？どちらも同じで

秘密だと固く結ぶ両端が薄く切れる
開け口はいつでも開けているのに

これは叶えたい恋なんかじゃないだろ
なのに敵わない距離地に足付け泣く

いつも叶えたい恋なんてないそうだろ
だけど叶えたくなってまた一つ失くす

けれど願わくば情勢が変わる時に
会えたらまた好きになり
敵う気なく笑うだろう何も言わず

秘密だと固く結ぶ両端を見破られて
もし俺に向けられても逃げ出して振り払い叶えない

2013.05.03