a pious fraud

回りくどい事は止めだ
損な性格を縫い付けた糸は抜いちまえ

伝えたい事などなくて
ただ意味も考えずに歌えればいい
好きの二文字は音を紡ぐ
から俺は言ったんだ

「ならば嘘でもいいから言ってくれ
 愛していたと聞かせてほしい
 それで終わりにできるはずだから
 三歩進み忘れる 馬鹿だから」

噤む口元で持ち堪えたってしょうもないぜ
どうであれ伝わらねぇんだ
齢 疑りたくなる精神だって君が相手役じゃ
マジでしょうもなくなるけど

まぁ確かでない中で言い切れる事もある
なぁ
ある意味で君は俺でもあるし
思い出が壊れる事がないから君は言ったんだ

「前は伝えたい事で溢れてた
 愛してるはとにかく繰り返した
 伝わる気がして考えた
 気がしたのは気のせい 馬鹿だった」

妥協しない君がまた変わってく
月並みの奇麗事で俺を諦めんな
話にならない
あんな棒読み
程度の小言なんて
前みたく笑い飛ばし

俺を追いかけ続けてくれ

だって君が俺を諦めてしまった途端
この詐欺のような恋は終わるんだろ?


「愛していたと言ってほしい
 忘れられるから」

だけどそんな瞬間 一生来ない

俺は君に何もしてはやれずに
君の何かしらだけを奪ってくんだ
嫌がらせの様に歌う 棒読みだって
聞かせてやりたいくらい愛してる

そうでもしないとマジで限られてんだ
譜面泳ぐ数だけじゃ事足りねぇんだ
またここで留め 後日改めまして?
この俺がするはずなく
もう忘れさせてくれ




2013.03.26
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