贈り物はエンドロール

少し寒くなって 風も強くなりだして
みんな早足で歩いてる

偶然 近道した駅裏にある小さな店の窓際
なぁ 通らないと思ってたのか?
甘い考えに箱が落ちてく

あと少しで終わりがきたら忙しくなる気がしてる
夢から君を起こしてから後始末しないと…

眠い目をこすって君はとなりで嘲笑って
『昨日友達に聞かされたよ』

今はそう 何の話かと笑えばいい
誤魔化す方が正しい
なぁ そんな顔で睨んでないで
知ってか知らずか知らないけれど

あと少しで終わりにしたら俺は平気? 何て思う
家の中でいい子でいれば幸せだったのは?

『会いたい』と泣いた事もあったな
「会いたいな」何て便乗するけれど
明日まで手の内は見せないで…
諦めた?それは我儘だろう

思えば手前にいた君に隠れた小さな浮気相手はありえない
そう 通るはずと君は見越して俺を待っていた
同じ香りで

捕まえた首筋と冷えた爪の先が語る 語る
不躾に引いた手の平に握られた無機物に今
『あと少しで終わりにする』と君が言えば全て解る
間違い探し終わる最中 ずっとバレていたと…




2012.12.23
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