Arrivederci

生きてるだけ幸せなんて そんなのは君の傲慢さ
人の気も知らないで言うな
死んだら意味がないなんて勝手な言い分だろ?
何をしても集中できない と苛立っては泣いて当たり散らしていた
全部 自分のせいにしてたら どうにも耐えられなくなってしまった

君が見ているのは幻想さ 俺は本当は存在してない
もう手を伸ばすのはやめたほうがいい
かかる時間も今じゃ無駄だろう

ほんの少しでいいから
いつも馬鹿にしては鼻で笑う文字を理解してほしい
そう聞こえるはずなんだ
君の冷めきったどうにも真っ赤で生物みたいな心は

眩暈さえする日々に追われ
振り返った今までの窮屈な人生は一体なんだろう
見据えてきた君との未来が今になって無駄だとわかったよ
折り曲がった卑屈な性格が顔を出して音を邪魔するんだ
このままだと何れ消えるのだろうか

俺の見る君は そう 本物さ
君は本当に存在しているから
爪先に当たった小石もいつかはただの砂になり舞い消えてく

転がる先に見えたのは
いつだって地獄だと知っていたから見えないように と
目隠ししてやったのにな
どこまでやっても この手を離せ と強がって逃げるんだ

頼れない背中には
いつでも張り紙がされてあり助けてなんてやれないが
この短い時間を君の為になんて名目で気取るくらいならできるけど
それでも と手を伸ばし
どうにか私を助けてくれないか と泣きながら描く君なら大丈夫さ
俺みたいになるなよ 前見て生きろよ
側にはいれないけど




2011.04.27
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