風物詩は時に目障りか

飽き足らず笑い続ける
何がそんなに笑えるのだろう
また 飽き足らず笑うのならば
せめて静かに笑えないのだろうか

自由な時間が増えて不自由
明るくなったら眠る生活
取り分けた胸に秘める表現は有限の時間すべて食らった

夕日が沈む 朝日が昇る
そんな表現あるけど見れる場所じゃねぇし

殺伐とした目覚ましを上から殴りつけて止めた後
寝惚けた頭 まだ夢の中
夏休みがはじまる そんな瞬間

巻き戻されてくノートを開く
答えの書かれた時計 見ながら
出された宿題すべて埋めてく
まだ解ける事に涙 溢れた

目を逸らすのも耳塞ぐのも ただ面倒で遠ざけた
億劫にもなるさ

間違えた進むべき道
人のせいにするのも飽き足らず
まだ笑ってるその上顎が砕け散れば少しは静かだろう

眠れない まだ眠れない
騒がしく道を行く人の群れ
あぁ 眠れない
排気音さえ耳に残る煩い夏よ明け切れ

目が覚めきれば現実の中
うずくまる俺はただの社会人の一人




2012.07.26
re arrange 2020.07.22

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