Dumm

血塗れ指がなぞる頬 近づく程に赤い目が
残った体と開いた瞳孔 写り込む この顔

出会いは最悪だった 別れも最悪だった
それらは矛盾してた
俺さえいなければいいと

突然 訪れた死 なんて事よくある話
「愛せなくてゴメン」と 笑って君は眠った

状況を飲み込めない そんな馬鹿な自分と
全てを見つめ理解した君は謝るんだ

拙い言葉は「気づけ馬鹿」
それが愛してるの代わりで
勤まらない代用品が最後も邪魔をした

許すとかの問題じゃない
許されないと分かってる
だから君を諦めたんだ
そして手が震え血が滲む

今更だと思った 何回 殺めただろうと
後悔 繰り返して
それでも好きなんだ「バイバイ」

ようは君が俺を選べば それで良かった
誰にでも優しく振舞う君が悪いんだ

「俺が悪いか?」

もし出会わなければ俺が俺で生きられたか と
疑問に思う事さえ 今は無駄だろう


「そうだろう?」

苦しまぎれ 呼び出した場所
本当に来るとは知らずに
あきらめていた初恋は再び顔を出す


そして 許すとかの問題じゃない
許されないとわかってる
から
そして この手で貫いたんだ
確かに貫いたんだ




2011.04.15
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