けれど不満は言わせない

キミは嘘吐きでした
あの日々に見せた顔は作り物だったのに

キミは嘘吐きでした
あの時の言葉なんて心無きものだって
気付いていたのでしょう?

君を亡くして通り過ぎた いくつもの季節
大切なキミを手放した直後に芽生えた

歯車が揃い動き出す 始祖を振り回し
忘れていいよ 忘れません
許しているから 許されないから

驟雨 振り出した五月の事
「ここで休まれますか」と
私の欲の優しさの裏
弱さを見抜き着け込んだ…

きみは嘘吐きでした
あの日々に見せた顔は作り物だったのに
きみは嘘吐きでした
一番だと謳うままに
鵜呑みにして笑った笑顔を愛せなくて…


私が見つけた一輪の花を摘み取って
あてつけのように僕の全て徐々に枯らせてく

それでも幸せならばいい 何て大げさ
幸せですか? 幸せです
だけど邪魔ですね
だけど邪魔だよね

霧雨に変わったその時には
「もうすぐあがりますよ」と
言えばよかった
言えばよかった



言いたかった
あの時に何もかもを捨てて連れ去っていれば
きみ キミ は 幸せですか?
今よりもずっと愛で溢れた笑顔でしょうか?



この思考の犠牲だとしても?



2012.06.26
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