leggera nave primaverile

物音を立てて君は全て忘れていくのさ
消しゴムをかけた紙が皺になるように

召しませ熱い炎
強く
虫の息を協奏曲に今 風も広がっていく
火を眺め 頬が緩んでく

さよなら ユートピア
埋もれた本に放て
何もかも失くして そして記憶を消して
週末のエトランゼ 事実は誰も知らず
もう見つけられないよう俺の頭の中

言うだけ無駄と判断したら
もう要らないも同じ 君もそうだろ?
この気持ちは俺が知ってればいい事だ
だってそうだろ? さよならエトランゼ

落ち着いた頃に見えた丸焦げの腕を掴み
瞬間 もげてく関節の脆さが笑えた

吹かれた灰を払い
落とし
前をしゃんと見据えて踏み出した
歩く後片付けの末俺に付き付き纏う思い

なつかしさ感じた
人の手はあたたかく
俺の熱い胸と違う事をしめす
嘘を吐いたときに感じるような痛みは
君には届かない 届くはずなかった

季節が往けば服を変えるよう
気持ちも変わり やがて薄れてくもの
時は止まらないと君が言ってた
だから留まらないよう俺は次を探す


さよなら エトランゼ 思い出す苦痛さえ
週末のユートピア過ごすほどに思う

さよなら エトランゼ
この場を借りて言おう
週末また聞かせろよ お休み エトランゼ


そんな事を思う時もあるのだけれど
何をしでかすやら俺は俺が解らない
迷い込んだ場所に
もし君がいなかったら
今頃どうしてるかさえ解らないくらい

つまり要約するとこのまま生きていれば
君のせいにしそうだって思ったわけだ
俺が躊躇わぬよう強い声で押して
思う通り書ける様 目に見えぬエトランゼ




2012.05.11
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