memo

いつも直感だけで動いてた
事後処理?んなもん関係ないと
俺はやりたい事を突き詰めた
結果なんでかな… 一人ぼっち

でもさ 考え方を変えてみた
つまり俺を邪魔する者はなく
いくら直感だけで動いても
叱られたりするわけないのだと

あの空を飛ぶ鳥のような翼がなくても
高く飛べるよう
きっと上手く生けるよう

右手の関節がイカれそうだろうと
正座で丸二日パソコンを構う
いつだって どこだって
仕事中にだって息をするみたいに
何の気なしに考える
どうやって魅力を引き出すかを
それは誰にとっての君でなく
いかに俺が得をするか 損な魅力さ

たまにやって来る客人達を
おもてなすマカロンを焼いてみて
見せかけだけ可愛く小造な
だけどノンシュガーで甘くはない

「まるで馬鹿にした態度ですね」と
稀に言い掛かりをつけられても
んなの知ったこっちゃないわけでさ
レシピこさえたのは俺じゃない

俺の上を通りすぎて行くアホ鳥が
目障りに群れて鳴いてる
オマケの蚯蚓くわえて

気になったのは気紛れかソレ以下か
暇潰しにでもなればいいのだけれど
追いだした ひたすら走った
辿り着いたのは鉄屑マンション
何階巣まいなのかな?と
わりと本気になって考えつつ上る
開いた扉の前では何と
困り果てた鳥と 藻屑と化した巣

一人ぼっちになった鳥を見て
何故か俺まで考えさせられてしまう
いつだっけ?どこだっけ?
一人ぼっちの俺となった記念日
何の気なしに考えた
俺が今できる事は何だろう
それは何より簡単な事だ
遡る事 四年前 魅せられたのさ

「感覚がイカれてんだろう」と
見ず知らずの鳥も引き気味だけれど
そうやって遠ざかって
安全圏で悪趣味さらしてろ
おかげで俺も安全さ
何の文句も好きに吼えてろよ
そしてついでの蚯蚓を肴に
今日も嫌いな俺の事 考えてろよ




2012.04.24
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