僕の席

アルバム捲るそばから あの頃に戻ったように
いやしない君の姿を写真の端 浮かべてみた
空席がやたらと目立つ 本来は君がいる場所
話す機会さえなく君は言ってしまった。


『    』何て冗談だと僕はずっと思ってたのに。

片思いのままですね 僕は何一つ変わらない
ただ笑うだけ ただ見てるだけ
ただの願いもタダじゃ叶わない
片思いのままですね 隣には誰かいるのかな?
翻弄された初恋は 僕の中でまだ生きてます。

はじめは退屈だった 誰も皆おんなじ顔
教室の隅に居座る君が目に留まった四月
はじまれば簡単だった 終わらない地獄のように
真四角の箱の中では常に君が僕だった…ねぇ。


少し前に僕がされたのと全く同じ事を君にしたんだ。

あの頃からそうだった
君は顔色一つ変えずそこにいるだけ そこで待つだけ
助けてくれないこと知りながら
片思いのままですね いつになれば目は覚めますか?
誰より僕が知ってるのです君が誇る素敵な夢を。


君は少し前の僕だった。でも僕は僕でしかなったよ。

思い出してしまった 教室に捨てた君を
好きだと思った時 君はもう そこにはいなかったね。

いつか言った『    』 あれが君の夢なのですか?
嘘も本当も今更だから 今は君の夢を叶えないと
また代わってくれますか?夢を叶える為の代わり
誰より僕は思っています 君の夢と小さな君を。


『死にたい』と言う君の夢、この手で叶えてあげたかった。


2012.04.19
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