L st birthday

さよなら
僕等の薄い造花に積もる冷たい雨
さよなら
いつかは燃えてい括る紐と共に…。


暖かい日差しでできた
ビニールの反射する線
八畳一間、部屋の角
目に付いたA語に手を

開いた拍紙 世界が変わった
戻れなくなったら
そこからが始ま

低い場所から見上げていた
空を仰ぐ 飛べるかも、と
今、そんな気がしてならないから
僕は向かう、見下ろせる場所へ。

時間がない、と急かす針と
季節変える2189.9の魔法が
窓を叩くよ、目を覚ませと
ノイズよりも強く。


余計な事を、と目を開けた
逆さまに動かぬ針を
リズミカルに誤魔化してしまう
解ってはいた事でも

出逢った瞬間 答えが解った
戻れなくなったよ
ここまでは終わ

観賞の造花として愛でる事は止めだ
僕は今だけだ。
来る事がないつか何て
待てな生きてもいな要らないよ。

それより今が大切だ、と
急かす針と季節に伝えて。
窓を叩いた嫌味さえも
今は聞こえないよ。


燃える造花、影が揺れる
い忘れてた言がある

君が君で生まれてくれた
それだけでいい。
僕はそれが全てのまま
今、焼却炉へと走りぬくよ。
湿る髪/紙を束ね…。


生まれてくれて、ありがとう。
愛させてくれて、ありがとう。



2012.03.10
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