Iron Schmuckkasten

あの言葉は何かの間違いで この震えは俺の勘違いだ
その日付けは誰かの悪戯で そう全てがそもそも間違いだ

助けた代わりに貰った箱には 開けるなとあるが

まさか開けろと言われてる?何て どうかしていた…

あの言葉が全ての間違い と この景色は俺に語りかけた
その言葉は嫌に余所余所しく この姿を皮肉る様に聞こえる

そんなに変わるんだな 俺と違い脆いんだな
そりゃ 不可逆には勝てない
…ならば どうして俺はいつも何も変わらないんだ
どの時代もそうだろう?

それから百年足らずで同じ箱を開けた
男は
何の変化もなく その後 消えたと聞いた…

その男も箱を開けたならば この俺の様に嘆くべきなのだ
その気持ちは何かの間違い と
そう辛く当たれれば憂さも晴れるさ

人に永遠などありはしない事

百年ほど前だが理解したさ 自分の手
俺の今までと計っては 違いすぎた生に
苛立ちながらもそれを受け入れては

あぁ どこか違うとこがあるとするならば
俺は触れるからと思い込んで手を伸ばした
疑ってかかる 何て…なぁ 程度が知れるな
幸せになるための性悪?でもこれのどこが可愛げだろう?

憧れてたのは焦げる肌 振り下ろされた鉄で折れる骨

でも今のは本気の冗談さ まだここから立退けないさ

もしも将来ここから消えるなら その時が来るならばその時は…
でもどこに消えたかも分らない そう 有名無実など俺は嫌だ

生まれ変わるたび見つける と ここで待つ と 決めたのだから




2012.02.21
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