Q

季節が巡ってく
もうすぐ生まれた日が来る
昇る朝陽に「さよなら」と 新しい自分を見なきゃ

ずっと人と距離を取れず歩いてきた坂道
今日も冷えた風が背中を押す『早く走れ』と

幾日もを費やし仕上た夢 声が嗄れてく
なりたかった姿は物とよく似た別の何かさ

間違いを正すように叩き落されて嘲笑れて
欲し続け待ちわびた箱を開けちゃった 小さな失態

季節は巡ってく また一つ歳をとった
今日も夢には届かない
背中を押す風さえも吹かない

季節の巡ってく
止まらない時の中を グルリ 見渡し歌ってる
自己満足のソレが全てさ

きっと人の距離を測る定規などない
頭にポツリ 空いた穴を埋めるように がなり 歌って…

出なくなった音符を消しては足し 誤魔化すのだろう
つかめないリズムなど無視して 今は気の向くままに

手にしたト音記号 置き捨てた何年か前を悔やんで歌う
そんな 掠れ 嗄れた声を聞くのは 僕




2011.11.19
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