Finito

逃げようと踏み出せば 止めようと腕が伸び
やめようと 止めようと思う程
彼は大切な唯一の幸せをくれる人?
思い出せ 彼の事 懐かしめ 終わった事

君が生きてようと 明日 死のうと関係ない
君が消えたくらいなら何が変わるでもないよ

だから そんなにも必要と思うのなら
ほら その大切で懐かしい 終わった彼を追いなよ

教わった常識と いざ生きて耳にした自分さえの教えに
戸惑って 止まって
目に映るモノを見る 映らないならば見ず
そう生きて得た言葉 木には釘 他は死ね と

盛大な笑顔で見送る一人の背中
もし同じ事を言われても泣いたりしない 彼じゃあるまいし

そんなにも好きなのに君は生きて
尚 ご都合主義で 思い出を抱きしめ笑う

色褪せない彼は燃えもしない拡張子で
修正も改変もできるし まるで彼が生身じゃないみたい

そんなにも好きなのに君は息をして
愚痴を吐いたり泣かせたり裏切ってたり

もう認めなよ 本当は彼の事何てほんの少しも好きじゃなく
いつの時代も いつでも 本当は誰より我が身 と




2011.10.29
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