催花雨
どんな希望も持つだけは持って
平和ボケするくらい良いだろう?
頭が痛んだ どうして芽吹いた?
上昇する気温で大輪の嘘を咲かせよう
髪の毛先は日々 傷んでいくんだ
幸せは長く続かんでしょう?
俺の身体は日々 傷んでいくんだ
少し混ざり込んだ変り種
ここでも異端だ どこでも異端だ
ねぇ 心は痛んだ?
ところで心ってどこだ?
何気ない所作が時に罪になるから
常に気を配っていても全て捌けやしない
どっちつかずのままの君は異端だ
捨てたつもりで身を潜めてる
君の毛先程の夢は傷んだ
負い切れないものを負うんだろう?
どこまで選んだ?どこから妥協した?
もし やり直せたなら?
精神美を持って散りたい
どんなものでも日々 傷んでいくんだ
事ある毎に日々に怯えてる
大切にしていても傷んでいくんだ
してなくても刻々と進み腐敗したようだ
でも忘れもしない
へぇ 愛してるんだ?
そう言えなくもないのでしょう
振る舞いからじゃ繊細には見えないか
何を持ってしてでも この憂さは晴らせない
咲き乱れる頭をカチ割って
大脳皮質ごと入れ替えてみたい
心は痛むか?それでも痛むか…
そうか 実在したんだ 本当にここに居たんだな
どっちつかずで君は居たんだ
老いてく身体は不便だろう
どっちに転んでも君も異端だ
追いつけないものを追うんだろう?
どこまで行くのか見届けたいから
あぁ まだ間に合うなら…
まさか口にできないよな
痛い痛いの飛んでいけ
痛い痛い痛いと飛んでしまえ
どこにでも居て どこにも居ないんだ
最後まで異端は異端で居たんだ
君の事を知ったふりしていたいんだ
不便な君のままを愛したいんだ
早く咲けと催促する雨雫がポタりと葉を濡らす
もっと早く咲けと催促する雨雫がポタりと葉を濡らす
2021.03.16
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