最後尾の手紙

甘やかしてくれそうにないけど守ってくれそう
だって厳しいけど認めてもくれたし
背を向けて戦ってみせてくれた

終われる事を生きていると言うのだとしたなら
あなたもそうね 私と同じ生き物の範疇だ

そう言いたい って そう言われたい って
本音をここに書くも届かない
描いた未来は私の腕次第だなんてわかっていた

あなたはきっと口にしないと思うんです
とりあえずの いい なんて
いつも私がスっとこぼす 可愛い くらい無価値だから

買被り過ぎでも満更でもないでしょ
口角を上げて この俺が教えてやったんだ と
本心じゃ思っている言葉がほしい

聞き分けのない我儘な手をあなたに伸ばす
この手を取って後悔してよ 全部 終わってしまえ

どう言ったって どう言われたって
本音は通らないし通せない
描いた未来をずっと素晴らしいものにして消えるから

あなたはきっと口にしないと思うんです
きいてないし きこえない
答えて 本音を書いたここだけの話 に返事をして

同じような反応を返されても
反応できないあなた と 生きてるだけのお気遣い ならば
あなたからの無反応が心地いいな

本当はずっと口にしないでいるけど隣じゃなくてもいい
だってずっと私はいつも最後尾にすら立てずで辛い

そう言いたい って そう言われたい って
本音をここに書くも届かない
描いた未来は私の運次第だなんて笑えますね

甘やかすことも認めることもそもそもできないけれど
会って話せるだけの誰か より
寄り添って戦ってみせてくれる




2020.12.14

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