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ぬかるむ土は君とここまで歩いたことを残してくれる
すぐに終わると思い込んでた緩い地盤の上に今もいられる
これが奇跡でも運命でもなく自分で手にした居場所だとしてもいいなら
あと何日まで?あと何分まで?あと何回まで君の唇を奪えるよ?
少し触れて視線を逸らして頬 赤らめて
離れてても近くても変わらない距離
そんな奇麗な御伽話にさよなら言うのもおかしいから
君に触れて視線を逸らせぬように手を添え
噛み千切るように唇へと食らいつく
あと何秒 許されるだろう?
さよなら 明日に手を振って
リンク辿って君を見つけた そんな偶然 今も愛しい
稀だとしてた慣れた作業を今になっても俺は続けているよ
手にしてたモノを心音に焼きつけ 指の隙間から流れてく ソレは思い出
あと何年間?あと何歳まで?どれだけ待ったら君とここで生きていけるよ?
そんな日を待っていても来ることはないことを
ずっと知りながら密かに願っていた
やっと手にできたその全てにさよならしないといけないけど
何が一番なのか選ぼうとしたことで代えられない重さが背中に被さる
あと何回 書き換えれるだろう?
さよなら 答えは飲み込んで
君に触れて視線を逸らせぬように手を添え
噛み千切るように唇へ食らいつく
もう何度となく殺したのにさよなら もう終わりにするから
何て日を待ったりせず来ることさえないように
完成させずに今でも願っている
とんだ我儘 御伽噺だ さよなら 君から手を振って
2011.08.29
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