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凡人の才能
あのさ 音楽なんて好きじゃない って そう言いたいよ
才能は内容 馬鹿馬鹿しくて引く気もないよ
清々しいでしょ？
ベタ打ちの隙間から漏れ聞こえてきたのは君の詞だった
音は才能という死だった
いつも望むのは才能という死だった
良いんじゃない？なんて言わないよ
違いない なんて言わないよ
掻いて消した描いた本音 を明かす為だけに書いた
だから 音楽なんて好きじゃない って そう言ってんの
才能？ あぁ ないよ
馬鹿馬鹿しくて聴く気もないよ 清々しいでしょ？
ベタ降りの合図を塗り変える様に書き足す君の詞だった
なんで 音楽なんて好きじゃない って
言わされてんの 本心じゃないの
好きだと言って反響しないと鳴りもしないでしょ
上を気遣い貴方の音を躊躇う必要性がどこにある？
違いない なんか言えないや
好きじゃない なんて言えないや
グっと抑えた本音をいらわれると刺し殺したくなるね
だから 音楽なんて好きじゃない って そう言ってんの？
才能？ あぁ ないね
馬鹿馬鹿しくてどうでもいいよ 清々しいんでしょ？
ベタ降りの合図を塗り変える様に書き足す音は死だった
あのさ
はっきり言って彼より僕が歌ったほうが効率がいいよ
それでも僕が 肝心の僕が 我慢ならんから
君が好きな彼に宛てた詞 を彼以外が口にしないでよ
もしも 音楽なんて好きじゃない って
そう言い出して それでも書いて
これでもかって旋律 に酔ったまま抱き合ってる
ベタ打ちの隙間から漏れ聞こえてきた音は？
凡人の死だった
僕が殺したんだった
才能という死だった
音が望むのは才能という死だった
2020.07.14
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