Oxalis

雨粒が光る赤い絨毯 骨に変わってく君を抱きしめて

手を繋いで お幸せにと 窪んだ瞼 くちづけを
面影ない変色の肌 膨らむ腹部 中は何?

間違いはなく それは確かに赤く
そして四枚の青葉 靴で踏付け行く

小さな幸せ運んでくれるジンクス何かに期待はしない
目的は君と君の幸せと
そして 俺が幸せであるその為の唯一の光 求めて
見える山頂 吐き気と頭痛
広がる赤に君ともう一人が眠る墓場

これらが雨上がりに見る虹代わりで 幾日 過ぎたか知らぬ腐敗臭

転がる瓶 空のアルミともう目覚めない二人は
土に塗れ 蛆と戯れ 目も逸らせなくて…

間違いはなく 多分 幸せじゃなく
だから広がる花笠 赤から黄色へと

そいつの正体はもう突き止めた
よくも俺を騙してくれたな
紛い物の癖ハートの葉を出し上手く化けたつもりらしいが
花言葉である輝く心も笑い飛ばしてやりたい程に
もう 君とキミと俺と君の全てが判らなくて消えてく

雨嫌いな俺に向かい降る薄汚い水滴が頬伝う

置き去られた 未だ生きてる小さな花が枯れれば
もう怖くない 君を置き去りにはしないから逝こうか


この声は聞こえるか
この声は聴こえるか
この声は聞こえるか

この声はきこえる…
この声が聞こえるか
この声が聴こえるか
この声が聞こえるか
…愛はきこえるか?


雨粒が光る赤い絨毯 骨に変わってく君は美しく

雨上がりに見る虹代わりの一色の花が白く見えたんだ

赤詰め草 踏み潰して行く その中に生えた三つ葉
君は赤の キミは黄色の 俺の愛したオキザリス




2011.08.18
inserted by FC2 system