宇宙人

いつまでもなんて難いよな
面の皮が焦げ付いても
この指の隙間から覗き込む宇宙人

何食わぬ顔して周りに興味も持たず
フラフラと ポツリと ただそこに確かにいる
不公平に得するような決まりなんて守らない

幸せに立っていたいよな 化けの皮が剥げたって
迷惑になって痛いよな お互い様で食べて
予算上ちょっとキツイよな 食べかけのままで捨てて
何もいない 見ちゃいない 存在なんてしていない

苦しくて辛くて複雑に折れてるけど
それよりも辛くて報われない事もある
過酷な物と比較してなかった事にしすぎだ

目配せになんて気付かない 態度なんかじゃ伝わらない
言葉でもちょっとキツイから つまり一人でいたい
このままでずっといたいよな
手短な幸せより吹き荒れる手短な刺す様な目の方が近い

都合が悪いんだろう
今度の 今度 とはいつだ?
まただなんて冗談じゃない
うるさいから喋るな

いつまでもなんて憎いよな 面の皮が厚みを増す
いつまでも だって いたいよな
狭く暗い場所に気付けなきゃずっといれるよな
なんだかんだで気にしてても鏡台に映り込む君の名前は宇宙人




2018.08.06
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