Application
Bから始まる特別な思い
君にだけ秘密の Beats Per Minute
Sから始まる閉じ込めた思い
パスワードかけた SD Memory Card
いつか全部なくなってしまう物だと
言われなくたって理解してはいるし
それが塵に戻るそのときまでずっと
壊されないよう Uninstall
有難う さよなら
端的な文字 解るだろうか
でも君には この声 聞えない
それぞれの言葉 記録してみても
聞こえてないなら 意味がなくて
Aから始まる長い道のりを
無理に補正する Application
Mから始まる頃に崩れだす
自覚などしない typus melancholicus
暗い暗い朝がくればいいのにとか
最後の日までずっと休んでたいとか
できるなら抱きしめて欲しいとか
そんな無理ばかり願って 終う
好き 嫌い
でも君が好きで好きで許せなくて
腐臭 漂う 身体の肉は落ちる
熱くなる機体 起動中
その音に適う事なんてない
いつでも変わり果てる者
会いたい 居たくない 立眩み躓くも
嫌味に照り続ける日差しの温度
どこかも知らない場所まで行く為にと
この身体を持って向かう先は fiction
見える 見えない
見えていたとしてもこれじゃ駄目で
揺らめく水面に反射した顔
水溜りにしか見えない向こうに
君が居たのかもしれない
何て あるわけないと解るが
混同してしまう
掴みたい 捕まえられない
触れたら もう
そのまま消えてしまう
有難うだけでも言えればいいなと
考えて芽を綴じた恋 Delay+Distortion
2011.08.01
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