Норма

醜いのはカラカラと鳴った脳内の
死にたいような飲み足りないような感覚と天気
じゃあ死のう ここで さぁ吸おう
理由はないけど異常がない 異常がなければ正常なのかい

真に受けることが君の中では悪なのだろうね
言葉の裏側にある意味を理解すれば

もういい とでも 思っていた

ひとりひとりだって 君はひとりだって
代わりはいないよって 当たり障りないね
俺もひとり だって代わりがいないんじゃなくて
探す手間があって 冗談じゃなくて

認めたくなくって許可がなくたって
縛り付けたって吊れば吊れるから
君が君でなくて俺が骨になって
骨を並べて 誰 がわかるだろうか

食べたあと駆られる罪悪感の中
思考する もう朝だ 寝よう 邪魔じゃない
人のために世のために俺がいることは正常じゃない
正常とされたら不都合だろう

死んでしまえ と
司法に許されて終う人が羨ましい なんて言えば
人として 終わり
じゃあもう人じゃあない 俺

ひとりひとり だって俺はひとり
だって代わりはいないなんて当たり前だよね
君もひとり だって代わりがいないんじゃなくて
探す手間があって 冗談じゃなくて

認めなくたって許可がなくたって
縛り付けたって刺せば刺さるから
君が君でなくて他の誰かだって
骨を並べて 誰 とわかるだろうか

死ぬくらいなら死んだ気になって死ぬ気力でなんかしろよ
その何かを選んでするのは俺だよ

それじゃあね いつも人で遊んでみたかった
君が昔そうしたように お相手は誰でもいいから

望まれて生まれ望まれず生きて
望まれた 消えて わかった 空けようね
望んでた生を望まない俺 を否定して
至って問題じゃない死

認めなくたって許可がなくたって
縛り付けたって死ねば死ぬんだって
今日がなくたって明日がなくたって
君がいなくなって 望んだままだ まま




2016.02.28
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