Blood Knot

周囲を気にして退屈なのか?
まさか何とでもなるで跨ったのか?
窮屈な参道から覗いてしまった

行き先 示され憂鬱になる
俺も本能があると言われんだけど
そのなかのどれも要らない 俺には要らない

息を吸って吐き出すのを意識すればスっと吸えないのに
何も考えずに抱き合い吐き出されるのが愛のスコール

好きで手を伸ばしたろ?
ささやかれ受け入れただろ?
お互いに楽しみ終えて事後処理できない例が何言ってんだかな


言葉で刺し殺されはしないが
加害 与える側だけは御免
だけど椅子の数は決まってる

誰でもいいぜ と
開いた足を閉じ直させたら
俺は頭抱え笑も堪えんだから少しは聞く耳もてよ
俺は聞きゃしねぇがな

好きな
物体 温もり 落ち着く掌 頭つつく指
それを望むくせ どうして俺のせいで苦しいと嘆く?

好きなはずだったの と
愛しつづける気もあったの と
いつまでも消えんケロイドの俺を掻き毟りつづける

俺も好きは好きだし
血より濃く結ばれたいさ
でも it は it 以上もちあわせない
成算機能はな

次に
繋げたのに と涙ながら責められようが
結び目
は 目
それ以
下もクソもなく 俺には it が愛しいから



2015.10.17
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