shift the scenes

いつも忘れそうになってしまう 君の惰性の生を
とりつく島もない本番に窮屈そうに笑ってる


君は知った 気味悪さ
君の叱咤 気に病むんだ
何か言った? 何の用もない
なら


体のいい夢見がちな手が誘う
もう少し労わってくれと
あてがった指先がなぞる
プラスチックから飛び出してる
何が悲しくて?
何が嬉しくて?
これは厚意って知ってた?
鋭利さじゃ足りなくて
ゾっとする切れ味がいいな…
もう二度と元に戻らない
もう飽ぐくらいに知ってた

度が過ぎる法外な罵声でよく聞こえないんだ
期待は押し付けがましくて殺意すら芽生えるのに


君はいった 君がいった
君だけに好かれてたい
何回いった?
何の躊躇いもない

勘のいい地に足をつけた言葉
もう少し容赦してくれよ
冷め切った頭で求める
ステンレスから吸い上げても
何が悲しくて?
何が嬉しくて?
これは故意って知ってた?
規定値じゃ足りないか?
フラついて倒れる程イイか?
まだ元の道に戻れる
まだ君には時間がある

目障りに揺れる黒髪は悪夢
もう少しこのままでいるわ
この目にうつる君の中に潜む
おきざりすがりおえるまで


病的に君が守ろうとしてた
俺なんかもういないけれど
失ってまう気がして
気兼ねなく離せないオキザリス



これ見よがしな嘘で
傷つけて 縋られて 知った
これは好意だって知ってた
その声はまだ聞こえてる?
この声はまだ聞こえてるか?
似ても似つかないオキザリス



2015.05.13
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