a merry old man
開けたら消えてく
この高鳴りも嘘のように夢から覚めてく
溶けた雪のように
触れると離れる 縮まる距離に目もくれず
知れば知るほど虚しさが押し寄せて
触れなきゃ離れる 嘘と本当の溝が開くように
街の明かりと踊る群れに煽られ
浮き足立つ思いを届けそうでも…
夢から弾かれ歩道で叫ぶ人を見て
さよならが近づき手を離す愚かしさ
もう随分 昔の事
目覚める端々の声に今年も目を閉じれない
いつかは知れてる
追い抜く事がない事も
どこまで生きても仕方ないのだろう
それでも今年も君を傷つけずに済んだ
ここがどこでも君が誰であっても理由にならない
おかげで自分も傷つかず済んだ
逃げる姿は目にあまるものだけど
君がそれでいいならそれでいいんだろう…
時間は過ぎてく
さよならが近づき手を離す妬ましさ
熱を奪い冷ますように
もう名前も思い出せず
残りを考える度にこの距離も縮んでく
開けたら見えてくる
互いの距離 目も当てれず
知りつつ毎年のようにこの手は君を探す
いつかは消えてく
さよならが近づき手を離すもどかしさ
持ち込めない思い抱いて
もう随分 色褪せたな
震える足 杖で支え さよならでも忘れない
いつかを数えて逆算するだけの日々に
呆れた笑顔の君が待っている
2014.12.22
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