ジレンマの嵐

夢が覚めないように 君が壊れないように
俺がやりたいように上手く回ると思うジレンマ

化けの皮を剥がれた素が見たくって
饒舌な言葉に裏付けたって
自分だけ知らずに君を見たって流されちゃ手の出しようがない

そんな紛れもない事実 突き付けたって
当然の事だし真に受けちゃって
建前と本音をわけられたってこの頭じゃ追いつかない

だから君が望むとおり配慮した矢先 締め出され
君の隙間 埋める何かしら 某が行方不明になって

夢が覚めないように 君が消えないように
俺が手におえない思いと冷たい目を向けないで
君が逃げないように 俺も逃げないように
引いた直線を滾らせて
ややこしくされるほど夢中になる

月末に始まる来月は って
手の込んだ休暇の言い訳だって
最悪な想定したばかりで出し惜しむもの自体がない

「まるで白痴だ」と健気に殴られちゃって
軽蔑の視線 打ち震えちゃって
間の抜けた転換されなれちゃって予測さえできないんだろう

こんな事で手放せると本気で思っていたなんて
俺も予測しない事態でも辞退しない 次回までは待って

君が冷めないように 君に刺されないように
君を手のひらで遊ばせて危ない橋を渡って
俺が冴えないほどに君は蔑むだろう
今はそれで気を紛らわす
わざとらしいジレンマに夢中になる

長い爪がつけたカケアミが滲むその為に
君が君のままで距離を置く俺だけを疎ましく思って

夢は覚めないままで 君はされるがままで
植えた やり場のない嫌悪を誰にも見せはしないで
俺がやりたいように 俺のやりたいように
上手くいかない当たり前のジレンマに恋をした
無我夢中


2014.12.21
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