paradigm shift
二人目の彼女が手をこまねいてた白い廊下は、一人目の彼女が送るささくれ立つメロディー。
あたかも、慎重に、経験に基づき診断を下した、とか…。
正常は性格によるは、素人の念仏らしい。
病的な俺が素直に縋る用意されてたアイツが手向けたのはそう、言わば抜け道の置き土産。
よく似た花弁はオキザリス。
一度目の乖離は記憶によくある夕暮れの時間。
二度目、三度目ともなれば数える気も失せた…。
誰かが真剣に後悔に苛まれるなんて稀だ、って丁重に申し出られても(その俺じゃあ念仏だし…)。
病的なまでに縋る姿にうしろ姿を本物と見間違えて(いよいよヤバイ)、と思ってた。
続くいでたちのオキザリス。
病的な俺だから価値になり、病的な俺じゃなければ彼女さえも失ってしまう気がしてた。
願うことは、いつも変わらず。
"病的な彼女が俺に縋る遮断されてた断片化の彼女"は、そう、三人目の彼女がくれた。
置き去りにされたオキザリスは、俺が置き去っただけだった…。
2014.04.22
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